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ポア (オウム真理教) : ミニ英和和英辞書
ポア (オウム真理教)[り]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

オウム真理教 : [おうむしんりきょう]
 (ik) (n) Aum Shinrikyou religious group
: [まこと, しん, ま]
  1. (adj-na,n) (1) truth 2. reality 3. genuineness
真理 : [しんり]
 【名詞】 1. truth 
: [り]
 【名詞】 1. reason 

ポア (オウム真理教) : ウィキペディア日本語版
ポア (オウム真理教)[り]
ポア(Phowa、 ''pho ba'')とは日本のカルト宗教であったオウム真理教における教義のひとつである。殺人を正当化する為に使用したものとされる。
== 概要 ==
宗教学者の大田俊寛は、という言葉をオウム真理教に教えたのは、中沢新一の著作『虹の階梯―チベット密教の瞑想修行』(1981年、平河出版社)であると述べてる。ポアはチベット語であり、仏教辞典では「遷移・転移」、または経典の文脈によって「遷有」〔『ポアとは何か!―インド・チベット密教ヨーガの一考察―』 金本拓士 - 智山伝法院(真言宗智山派)ホームページ〕と訳される。イェシケのチベット語辞書でも、1)to change place/shift/migrate、2)to change、3)to die となっており、死ぬと言う意味はあっても、殺すという意味は存在していない〔。ポアというチベット語の元となったサンスクリット語は確定されているとは言い難いが、saṃkramaṇaが有力とされている〔。モニエルの梵英辞典によれば、saṃkramaṇaは「ある宮から他(の宮)への通過」の意味として説明されており、兜率天上生下生など、規定された道筋を順に移りいくことを示す〔。
チベット密教でポアが自動詞的にではなく他動詞的に、1)to change place/shift/migrate の意で用いられるときは中陰法要などの法要行が、2)to change や 3)to die の意で用いられる場合は、遷霊に類した意味もあるとみられる。遷霊とはもっぱら神社神道で用いられる用語で、死を確定させるための手続きとする説のある葬祭儀礼である〔『神葬祭 総合大事典』(雄山閣出版 平成12年版)より〕。今日でも脳死問題が取り沙汰されるのと同様、何を以って死を確定するかは古くから存在してきた問題であり、ポアを解する際には医師ではなく宗教が死を判別する役割を担った時代の方が長きにわたることに留意する必要がある。
チベット密教は転生を主とした神秘主義的な解釈〔ケツン・サンポ、中沢新一著『虹の階梯 チベット密教の瞑想修行』より〕がなされるきらいがあるが、それが高じてオウム真理教では、魂を高い世界(アストラル世界、又は更に上のコーザル世界)に転生させるためには、積極的にその魂の持ち主の生命を(実際に)奪っても構わないという「殺人正当化の教義」を意味することになった。
(オウムから見て)「悪業を積む者」は、そのまま生かしておいてはさらに「悪業」を積み、来世の転生先でその分苦しまなければならない。それを避けるためには一刻も早くその生命を絶たなければ(殺害しなければ)ならない。そうすることで、これ以上「悪業」を積むことがなくなり、また「グルとの逆縁」ができるので本人のためにも良い。また殺人を実行した弟子は、「被害者の魂を救済した」ことになるので、「功徳」を積むことになる、という理論であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポア (オウム真理教)」の詳細全文を読む




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